冬が近づいてくると、「え、もうそんなに寒いの?」と驚くくらい、エイルが小さく丸まって寝るようになります。
あの大きな耳とフワフワの飾り毛がチャームポイントのパピヨンですが、実は見た目以上にデリケートで、寒さには意外と弱い犬種です。 エイルも、寒くなると目に見えて食欲が落ちたり、なんとなく元気がなくなったり……。冬の散歩に出るとブルブルと震えている姿を見て、「なんとかして温めてあげなきゃ!」と焦るのが親心ですよね。
でも、いざ防寒対策を始めようとすると、こんな悩みで手が止まってしまいませんか?
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「エアコンの室温は何度が正解なの?」(人間が快適でも、犬にとっては暑すぎたり寒すぎたりしないか不安)
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「家の中でも服は着せたほうがいい?」(着せすぎると体温調節機能が落ちそうだし、そもそも嫌がる子も多いし…)
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「こたつやホットカーペット、どれが一番安全?」(便利そうだけど、低温やけどや火災、コードかじり事故が怖い!)
ネットや本によって書いてあることがバラバラで、「これで合ってるのかな?」と正解探しに疲れてしまいますよね。 私もエイルと暮らし始めた頃は、温度設定一つで一喜一憂して、夜中に何度も起きて室温を確認しに行くほど神経質になっていました。
この記事では、パピヨン飼い主さんが毎日悩む時間をゼロにするために、「具体的な数字(室温・湿度)」と「安全な行動ルール」をセットにして整理しました。 留守番中の安全管理から、見落としがちな低温やけどのチェック方法まで、愛玩動物飼養管理士の視点でお伝えします。今のあなたと愛犬に必要なところから、ぜひ拾って役立ててくださいね。
※本記事は2026年2月時点の一般的な動物医療および飼養管理のガイドラインを元に作成しています。パピヨンの体調や年齢、持病がある場合は、決して自己判断せず、必ずかかりつけの獣医師に相談しながら対策を立ててくださいね。
冬の室温は「20〜25℃」、湿度は「40〜60%」が絶対の基準
パピヨンが快適に冬を越すための環境の正解を、まずは数字で確認しておきましょう。
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目標室温:20〜25℃
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目標湿度:40〜60%
これは動物病院などの専門的な解説でも広く推奨されている、犬が健康に過ごしやすい目安です。この範囲を基準にすることで、「今日は寒すぎるかな?暑すぎるかな?」と迷うことがグッと減りますよ。
ただ、この数字だけを信じると、ちょっとした落とし穴があります。
私たち人間は直立して生活していますが、パピヨンは床に近い場所で生活していますよね。暖かい空気は天井付近に溜まり、冷たい空気は床付近に溜まるため、「壁の温度計は23度なのに、パピヨンが寝ている床付近は18度しかない!」という現象が普通に起こります。
実際、私もエイルのサークルの中に温湿度計を置いてみた時、壁の温度計より2〜3度低い数字が出て、「えっ、エイルの場所ってこんなに寒かったの!?」と焦った経験があります。人間が見ている温度が全てじゃないんだと実感しました。
なので、今日からぜひ、以下の3つだけを意識してみてください。
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温湿度計を「犬の高さ(床から20〜30cm)」に置く: 愛犬が実際に感じているリアルな温度が分かります。
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目標範囲(20〜25℃ / 40〜60%)を維持する: 基準がハッキリするので、家族みんなで管理しやすくなります。
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「暖かい場所」と「普通の場所」を両方作る: 暑くなった時に逃げられる場所を作っておくことで、犬自身の体温調節を助けます。
「寒そうだから何かしてあげなきゃ!」という愛情が空回りして、逆に暑すぎたり体調を崩させたりするリスクも、これだけでぐっと減らせますよ。
パピヨンは実は寒がり?その理由は“独特の体格”と“被毛タイプ”にありました
「パピヨンは毛が長いから、外飼いでも平気なくらい強いんでしょ?」なんて言われることもありますが、これは大きな誤解です。パピヨンが寒さを感じやすいのには、科学的な理由があります。
理由1:アンダーコートが少ない「シングルコート」だから
パピヨンは一般的に、防寒用の短い下毛(アンダーコート)が少ない、または無い「シングルコート」の犬種です。
これを人間の服で例えるなら、冬になるとモコモコの下毛が生えてくる柴犬やポメラニアンなどの「ダブルコート」の犬種が、「暖かいダウンのインナーを着て、さらにその上にコートを羽織っている完全防備」。 それに対してパピヨンは、その暖かいインナーを持たず「薄手の春物コートだけを一枚羽織っている状態」なんです。
だから、外の冷たい空気がダイレクトに体に伝わりやすくて、寒さの感じ方にもすごく個体差が出やすいんですよね。
理由2:超小型犬ゆえの「熱の逃げやすさ」
パピヨンは体が小さく、体重も軽いため、体内で作られる熱の量に比べて、体表(体の表面)から逃げていく熱の割合が大きくなります。特に痩せ気味の子や、筋肉量が落ちてきたシニア犬は、自分の体温を維持する力が弱いため、より一層の注意が必要です。
もちろん、同じパピヨンでも個体差はあります。避妊・去勢手術の後に毛質が変化して毛量が増える子もいれば、もともとスカスカな子もいます。「パピヨンだから絶対こう」と決めつけるのではなく、愛犬が発している「寒いサイン」を読み取る力を養いましょう。
見落とさないで!パピヨンが発する「寒いサイン」と「病気のサイン」の見分け方
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ワンちゃんが寒い時、言葉で「寒いよー」と伝えられない代わりに、全身でサインを出しています。
パピヨンの「寒い」サイン
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食欲が落ちる・なんとなく元気がなくなる: エイルは寒くなると、目に見えてご飯へのテンションが下がったり、なんとなく動きが鈍くなったりします。無駄なエネルギー消費を抑えて、体温維持に全力を注いでいる状態ですね。
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体が小刻みに震える(ブルブル): 外の冷たい空気に触れた時など、筋肉を細かく動かして一生懸命熱を作ろうとしています。エイルも冬の散歩に出るとブルブル震えがちです。
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背中を丸めてじっとしている: 体の表面積を小さくして、自分の熱を逃がさないようにしています。
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暖かい場所から動かない: 布団に潜り込むのが好きなワンちゃんもいれば、日向ぼっこの場所からずっと動かない子もいますよね。
「寒いから暖めればOK」では済まないサインもあります
ただ、「寒いから震えているんだろう」と安易に暖めるだけで済ませてはいけない、危険なサインもあります。
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震え + ぐったりしている、食欲が全くない、嘔吐や下痢がある: 感染症や内臓疾患の疑いがあります。
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震え + 触ると怒る、鳴く: 関節炎(パテラ)やヘルニアによる「痛み」からくる震えかもしれません。
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震え + 呼吸が荒い、咳が増えた: 心臓病の悪化や呼吸器疾患のサインであることがあります。
パピヨンは心臓の病気(僧帽弁閉鎖不全症など)を抱えやすい犬種でもあります。もし暖めても震えが止まらなかったり、一緒に上記の症状が見られたりする場合は、「寒いだけかな?」と自己判断せず、すぐに受診を検討してあげてください。冬の寒さは、持病を悪化させる大きなストレス要因になります。
防寒の基本は「部屋全体」+「局所」。この順番が事故を減らす
暖房の使い方は、大きく2つのアプローチに分かれますよね。
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部屋全体を温める: エアコン暖房、床暖房など。
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ワンちゃんの寝床(ピンポイント)を温める: ペットヒーター、ホットカーペット、湯たんぽなど。
愛玩動物飼養管理士として学んだ知識と、日々の実感から言うと、「安全面と管理のラクさで選ぶなら、まずはエアコンを主軸にする」のがおすすめです。
ペットヒーターなどの局所暖房は、愛犬が心地よく過ごすためのプラスアルファとしてはとっても優秀です。でもその反面、低温やけど・コードかじりによる感電・脱水症状といった「事故のリスク」がどうしても上がってしまいます。
なので、お留守番があるご家庭ほど、「エアコン暖房」をメインにして部屋全体を安全な温度に固定してあげてください。寝床の局所暖房は、飼い主さんの目が届く範囲、または「絶対に安全対策ができる」と確信できる範囲だけで使うようにしましょう。
【暖房器具別】メリット・事故のリスク・安全な使い方
私たちが普段使っている暖房器具について、「パピヨンにとってどうなのか?」という現実的な視点で整理してみました。
1)エアコン暖房:一番安全で管理しやすい(乾燥対策が必須)
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メリット: 火を使わないため、お留守番中でも圧倒的に安全です。タイマー設定もしやすく、部屋全体をムラなく20〜25℃に保てます。
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デメリット: 暖かい空気は上に逃げる性質があるため、ワンちゃんがいる床付近が冷えがちです。また、湿度が急激に下がるため、皮膚や喉が弱い子には負担になることがあります。
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安全運用:
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風向きは「一番下向き」に! 暖かい空気は上に逃げるので、まずは床をめがけて温風を出します。(ただし、温風が直接当たると極度の乾燥やストレスになるので、ベッドには直撃しないように位置をずらしてあげてくださいね)
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サーキュレーターを併用する! 天井に溜まった暖かい空気をかき混ぜるために、サーキュレーターを「真上(天井向け)」に回しておくのが最強の組み合わせです。
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加湿器+濡れタオルの合わせ技! 室温20〜25℃・湿度40〜60%を保つために加湿器は必須ですが、我が家ではさらに「大きなバスタオルを濡らしてケージの周りにかけておく」という裏ワザも実践しています!これ、エイルの寝床周りの乾燥を防ぐのにすごく効果的なのでおすすめです。
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【修正案:こたつ暖房の項目(リアルな事故エピソード追加版)】
2)こたつ:大好きな子も多いけれど、実は見えないリスクがいっぱい
こたつの中で丸くなるワンちゃん、SNSなどでもよく見かけますよね。 でも実は、エイル自身があまり入りたがらないのもあって、我が家ではなるべくこたつに興味を持たせないようにしています。
というのも、こたつって中が暗くて飼い主の目が行き届かないので、「見えないところでコードをかじったら…」と考えるとすごく怖くて💦 実際に今年の冬も、SNSで「ちょっと目を離したすきに、愛犬がこたつのコードをかじって感電し、慌てて病院に駆け込んだ」という飼い主さんの投稿を見かけました。本当に他人事じゃないですよね。
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リスク: 見えないところでコードをかじる感電事故のほか、気持ちよすぎて長時間出てこないことによる脱水症状・のぼせ・低温やけどのリスクがあります。特に心臓に不安がある子は、急激な体温上昇が負担になります。
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安全運用: もしこたつが大好きなワンちゃんなら、中に必ず「冷める場所(逃げ道)」を作ってあげてください。布団の片側をめくって開けておくなどの工夫が必須です。また、温度設定は「弱」にして、時々お水を飲ませたり、外に出して強制的にクールダウンさせたりしてあげてくださいね。
3)ホットカーペット・電気毛布:冬の盲点「低温やけど」に要注意 低温やけどは、40〜50℃程度の「熱いと感じない温度」でも、数時間触れ続けるだけで皮膚の深部までダメージが及ぶ現象です。
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安全運用: 絶対に直接寝かせない。ホットカーペットの上には必ず厚手のブランケットなどを敷く。設定は常に「弱」。部屋の半分だけ敷くなど、愛犬が「暑いな」と感じた時に自分で移動できるスペースを必ず作るようにしてください。
4)石油ストーブ・ファンヒーター:暖かいけれど「やけど・火災」のリスクに要注意
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デメリット: ワンちゃんがいる家庭では、やけど・転倒による火災・接触事故のリスクが極めて高い暖房器具です。動物病院からの冬の注意喚起でも、柵(ガード)の設置が強く推奨されています。
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安全運用: ストーブガード(柵)の設置は絶対条件です。また、万が一ぶつかって倒れたりした事故が起きた瞬間に止められないため、お留守番には不向きです。飼い主さんの目がない外出時は、基本OFFにしてください。
5)ペット用ヒーター:便利だけど「コード」と「感電」が怖い ケージの中で重宝するヒーターですが、コードをかじってしまうと感電や火災の大きな原因になります。
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安全運用: コードには必ず硬い保護カバーをつけ、配線を隠す。かじり癖がある子は使用を控えるべきです。不安なら、エアコン暖房だけに切り替えるのが一番の安全策になりますよ。
6)湯たんぽ:シンプルだけど”温度と包み方”が命 電源を使わない湯たんぽは、エコで優しい暖房です。獣医師さんの解説でも、温度は38℃以下(犬の平熱程度)を目安にし、直接当たらないようタオル等で厚く包むことが推奨されています。
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安全運用: お湯の温度は「ぬるま湯(38℃以下)」に抑える。タオルでしっかり包み、皮膚に直接触れないようにする。噛んで壊す癖がある子は、中のお湯で火傷する恐れがあるため使用を控えましょう。
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服は必要?答えは「必要な子もいるし、なくてもいい子もいる」
「室内で犬に服を着せるなんて甘やかしだ」という意見もあれば、「寒そうだから絶対に着せるべき」という意見もありますよね。 愛玩動物飼養管理士として、そして一人の飼い主として思うのは、「その子の体質と生活環境に合わせて使い分けるのが一番」ということです。
服を着せてあげた方がいいケース
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「寒いサイン(震え・丸まり)」が頻繁に出ている: 本人がつらそうなら、暖めてあげるのが一番です。
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シニア犬・子犬・病中病後: 体温の維持が苦手な世代や、体力が落ちている時は、服が大きな助けになります。
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床がフローリングで底冷えが激しいお家: エアコンの暖かい空気が届きにくい足元を歩く子には有効です。
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トリミングやシャンプーの直後: 皮膚が剥き出しに近い状態なので、急激な冷えを防いであげたいですね。
無理に着せなくていいケース
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服を着せると石のように固まる、歩かなくなる: ストレスが防寒のメリットを上回ってしまいます。
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皮膚が極端に弱く、擦れや蒸れですぐに荒れてしまう: 清潔を保つことが最優先です。
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室温・湿度の管理ができていて、本人が快適そうにしている: 健康な成犬であれば、無理に着せる必要はありません。
パピヨンに服を着せるときの”失敗しない”選び方(パテラへの配慮が重要です)
せっかく服を買っても、愛犬が嫌がったり歩きにくそうにしたりしては台無しですよね。パピヨン特有の体型や、パテラ(膝)への配慮を含めた選び方のポイントをまとめました。
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1)素材:薄手で調整しやすいものを主役に 家の中で着せるなら、モコモコの厚手フリースより、薄手のコットン素材が扱いやすいです。暑くなったらすぐに脱がせられますし、お洗濯もラクちん。静電気が起きやすい化学繊維は、繊細なパピヨンの毛を絡ませたり、パチッとした刺激で服嫌いにさせたりする原因になるので注意してあげてください。
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2)サイズ:胸回りを守り、足回りを邪魔しない パピヨンは胸板が意外と厚いので、胸回りにゆとりがないと呼吸が苦しくなったり歩きにくくなったりします。 特にパテラを抱えている子の場合、後ろ足の動きを制限するタイトな服や、足を通すタイプで生地が突っ張る服は、歩き方が不自然になって関節に負担をかけます。ベストタイプのように足を通すのが楽なデザインが理想的です。
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3)デザイン:家の中では「飾り」を捨てる ボタンやリボンなどの飾りは、飼い主さんの目が届かない時間に「かじって誤飲する」最大の原因になります。また、袖が長すぎるとフローリングで滑って転倒し、パテラを悪化させる恐れがあります。家での防寒着は、徹底的にシンプルが正解です!
服を嫌がる子への「3ステップ」慣らし方
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見せる・匂いを嗅がせる: 「これは怖いものじゃないよ」と優しく教えます。
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頭だけ通してすぐ脱がす: 数秒で終わらせて、すぐに美味しいご褒美を!
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時間を少しずつ延ばす: 「服を着る=褒められる、美味しい」という記憶で上書きしていきます。
「着せすぎ」も実は危ない!冬でも起こるオーバーヒートのサイン
良かれと思って服を着せ、暖房をしっかりかけていると、逆に「暑すぎて熱中症に近い状態」になってしまうことがあります。以下のサインが出ていたら、すぐに脱がせて涼しくしてあげてください。
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冬なのにハァハァとパンティング(息を荒く)している
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わざわざ暖房から遠い、冷たい床の上に体を押し付けている
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落ち着きがなく、あちこちへ移動を繰り返している
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服の中に手を入れると、じっとりと湿っている(蒸れている)
留守番中の防寒対策:「事故の要素」を徹底的に減らすこと
お留守番中は、「いかに快適にするか」よりも「いかに事故を起こさないか」を基準に暖房を選んでください。万が一火が出たり感電したりした時、そばにいて助けてあげられません。
私のおすすめ:お留守番の基本セット
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エアコン暖房(室温20〜25℃目安)+ 犬の高さに置いた温湿度計
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自力で暖を取れる寝床(ドーム型ベッドや毛布)
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万が一冷えすぎた・暑くなった時のための「逃げ場」
逆に、ストーブやファンヒーター、ガードのないペットヒーター、低温やけどの対策が不十分なホットカーペットは、お留守番中には避けてください。「うちは大丈夫」という根拠のない自信より、「危険な暖房器具そのものを部屋から減らす」という引き算の考え方が、愛犬の命を守る一番の安全策です。
発見が遅れがち!「低温やけど」から愛犬を守るチェック習慣
低温やけどは痛みを感じにくいため、ワンちゃん自身もそのまま寝続けてしまい、気づいた時には皮膚が壊死していることもある恐ろしい怪我です。 ホットカーペットや湯たんぽを使っているなら、毎日スキンシップのついでに以下をチェックする癖をつけてみてください。
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毛が薄い部分(脇・お腹・内もも)が赤くなっていないか?
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特定の場所をずっと舐め続けたり、触ろうとすると嫌がったりしないか?
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皮膚が一部だけ硬くなっていたり、黒ずんでいたりしないか?
もしやけどを疑ったら、冷たすぎない水で冷やしたタオルで優しく冷却し、異変を感じたらすぐに動物病院へ行くのが一番安全です。(保冷剤を使う場合は必ずタオルで包んで、皮膚に直接当てないようにしてくださいね!)
冬の散歩:パピヨンにとっては「寒さ + 滑り」のダブルパンチ
冬の散歩は、寒さで筋肉が固まっているところに、凍結した路面や冷たい風が加わります。特にパテラ持ちの子には、事前の準備が欠かせません。
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室内での「暖機運転」: 外に出る前に、家の中で少し歩かせたりマッサージをしたりして、筋肉と関節を温めてから出発しましょう。
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コース選び: 凍結しやすい日陰の道や、ツルツルしたタイルの床は、滑ってパテラを悪化させるので避けてください。
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時間の短縮: 「運動不足が心配」なほど寒い日は、外で無理に距離を稼ぐ必要はありません。家の中でノーズワークや知育玩具で遊ぶほうが、パピヨンにとっては安全で楽しい「心と脳の運動」になります。エイルもおもちゃを使った室内遊びはかなり集中して遊んでくれるので、お散歩をショートカットした日の代替としてすごく重宝しています!
乾燥は万病の元:湿度40〜60%を目標に
冬のトラブルは、冷えだけでなく「乾燥」も大きく関わっています。湿度が40%を下回ると、喉や鼻の粘膜が乾き、細菌やウイルスへの抵抗力が落ちてしまいます。
加湿器がない場合の裏ワザ:
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濡れタオルを干す: これだけでも湿度は数パーセント上がります。
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洗濯物の部屋干し: ちょっぴり生活感は出ますが(笑)、愛犬の健康には代えられません!
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水飲み場を増やす: 乾燥すると喉が渇きます。いつでも新鮮なお水が飲める環境を整えてあげましょう。
よくある悩み Q&A
Q1. 夜寝る時、エアコン暖房はつけっぱなしでいいの? お住まいの地域の冷え込み具合によります。深夜に室温が20℃を下回るようなら、エアコンをつけておくか、タイマーで朝方まで稼働させるのが安全です。「夜中のワンちゃんの寝床の温度」を一度測ってみると、判断が早くなりますよ。
Q2. うちの子、こたつから絶対に出てこないんだけど…… 居心地が良すぎると、自分の限界を超えて入り続けてしまう子がいます。こたつの中に必ず「風通しの良い隙間」を作り、時々名前を呼んで外に出して、水分補給を促してあげてください。
Q3. 服を着せると固まる。防寒はどうすれば? 服が猛烈なストレスになるなら、無理に着せる必要はありません。その分、室温管理(エアコン)をしっかり行い、寝床にドーム型のベッドや潜り込める毛布を用意してあげることで十分に防寒は可能です。
Q4. ペットヒーターのコードかじり対策、何か良い方法はある? 市販の金属製や強化プラスチック製のコードカバーを装着するのが基本です。ただ、どうしても「かじることが遊び」になっている子の場合は、事故が起きてからでは遅いので、コード式の暖房を諦めてエアコン暖房を主軸にするのがプロの視点での安全策です。
冬の防寒対策は「温度・湿度の管理」+「事故を減らす設計」で決まります
最後にもう一度だけ大切なポイントを整理しますね。
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目標は「室温20〜25℃ / 湿度40〜60%」。 ワンちゃんの高さに温湿度計を置きましょう。
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エアコン暖房を主軸にするのが一番安全。 局所暖房は、やけどやコード事故に十分注意して使いましょう。
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服は体質に合わせて選ぶ。 嫌がる子には無理をさせず、寝床や室温でカバーしましょう。
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お留守番中は「安全第一」。 火事や怪我のリスクがある器具は、思い切って使わないのが正解です。
冬の防寒は、愛犬にただ「暖かいもの」を与える作業ではなく、安全に冬を越せるように、リスクを一つずつ減らしてあげる愛情の積み重ねです。
エイルがぐっすりと丸まって寝ている姿を見ると、毎日の温度管理の苦労なんて一瞬で吹き飛ぶんですよね。この記事が、あなたと大切なパピヨンとの冬を、より温かく、より安全なものにするヒントになれば嬉しいです。

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